弁護士ブログ

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    2015.04.03

    弁護士の良し悪しを、どう見極める?

    霞が関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

     

    一般の方にとって、弁護士の良し悪しを判断するのは難しいことと思います。これまでに弁護士と接してきた機会が少なく、比較のしようがないでしょうし、法的問題は成果が直ちに目に見えてわかるわけでもないからです。

     しかし、依頼する以上、できる限り良い弁護士に依頼したいと考えるのが人情でしょうから、私なりに考える、弁護士の良し悪しを判断するポイントをいくつか紹介したいと思います。

     

    ①弁護士に電話がつながりやすく、不在でも、弁護士から、早めに折り返しの電話がある。

    タイミングが悪く、弁護士が裁判や出張、打合せ等で電話に出られないことはあります。その場合でも、電話ができる状態になったら、すぐに折り返しの電話をくれる弁護士は仕事も早いと考えられ、安心できます。これに対し、電話をするのを忘れたり、折り返しの電話をお願いしたのに、何日経っても電話がこないような弁護士は仕事がまわっていないおそれがあり、問題があります。

     

    ②広告で、弁護士費用の安さを強調していない。

    弁護士費用が高いから腕がいい弁護士であるとは限りませんし、反対に、弁護士費用が安いから腕の悪い弁護士であるとは限りません。ただし、ネット等で、相場よりも安い弁護士費用を前面に打ち出しているような法律事務所は少し考えた方がよいでしょう。たくさんの集客により、画一的な処理をなされてしまう可能性があります。

     

    ③受任前に、事件の争点を指摘し、見通しをわかりやすく説明する。

    まともな弁護士であれば、事案を法的に分析し、法的に何が問題になるのか、立証の可否を具体的な理由と共に説明するはずです。相談したその場で判断がつかないものについては、預かった資料を読み込み、文献や判例をリサーチするなどした後で、後日、説明をしてくれる弁護士はより信頼できます。反対に、このような説明をすることなく、安易に受任しようとしたり、「絶対に勝つ」などと断言する弁護士は要注意です。

     

    ④相手方や裁判所に書面を出す前に、必ず依頼者に書面を確認させる。

    実際に依頼した後でないとわからないかもしれませんが、これは、企業法務をはじめちゃんとした事件処理をしている法律事務所では当然のことです。一旦提出した後に、書いている内容に、事実の誤りがあったりすると致命傷になりかねないからです。

     

    ⑤進捗状況をまめに依頼者に報告する。

    依頼者から問い合わせがなくても、事件処理に動きがあれば、弁護士の方から、まめに依頼者に状況を報告をし、裁判の期日ごとに訴訟経過報告書を送ってくる弁護士は、事件管理をちゃんとしているはずで、安心できます。

     

    ⑥自分が信頼できる、相性がいいと感じた弁護士に依頼をする。

    最後はこれです。自分の感性を信頼し、何か違和感を感じた弁護士はやめておいた方がいいでしょう。

     

     

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    霞が関パートナーズ法律事務所
    弁護士伊澤大輔
    ℡03-5501-3700|9:30~17:30
    東京都千代田区霞ヶ関3-2-6 東京倶楽部ビルディング9F

    東京地下鉄銀座線 『虎ノ門駅』11番出口より徒歩約3分
    東京地下鉄千代田線・日比谷線・丸の内線 『霞が関駅』A13番出口より徒歩約8分
    東京地下鉄銀座線・南北線 『溜池山王駅』9番出口より徒歩約8分

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    2015.04.02

    弁護士に対する上手な相談の仕方

    霞が関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

     

    これまで多くの方の相談にのってきましたが、弁護士の立場から、相談者の方がこのように相談していただけると、もっと適切なアドバイスができるのにということを、いくつか書かせていただきたいと存じます。

     

    ①まず最初に、どのような問題について相談したいのか明確にする。

    最初に、離婚なら「離婚」、損害賠償なら「損害賠償」について相談をしたいと宣言していただくと、弁護士としても聞く頭ができ、大変助かります。

     

    ②簡潔に、重要なことから、事情を説明する。

    例えば、損害賠償事案について相談したいという場合には、いつ、どこで、誰から、どのようなことをされ、自分がどのような損害を被ったのかということを簡潔に説明いただくと、弁護士としても、短い時間で、端的に事情を把握することができます。そのように説明するのが苦手だという方は、弁護士の方から一つ一つ質問してもらい、一問一答ように簡潔に答えていくという方法でもよいでしょう。

    時々、相手方との間に長い因縁の歴史があって、過去のことから長々とお話しする相談者の方がいらっしゃいますが、弁護士会や法テラスの相談などでは、お話しを聞いているだけで30分間の相談時間が過ぎてしまい、十分なアドバイスができずに終わってしまうおそれがあります。

     

    ③相談するテーマは一つに絞る。

    例えば、離婚に関する相談で、財産分与額はどのくらいになるか、親権は取れるか、養育費はどのくらいになるかといった関連する付随的な相談を、もっとも聞きたいことから順に質問していく分には問題がありません。そうではなく、いくつもの法的問題をかかえており、同一の相談の機会に、離婚の相談とは全く別に、それとは直接関係のない損害賠償をも相談するというのは避けるべきでしょう。

     

    ④相談の際、通知書や訴状、契約書等を持参する。

    相手方から通知書が届いたり、裁判所から訴状から届いてたりしている場合には、相談の際、これらを持参し、弁護士に見てもらいながら、弁護士からの質問に答える方が相談が早い場合があります。また、借用書や契約書といった、紛争の元となっている重要な書類が存在する場合には、これら書類を持参して下さい。弁護士は、書類として存在する客観的に立証可能な事実を基に、法的判断をします。

     

    ⑤弁護士に対し、自分に不利益な事実も包み隠さず、正直に話す。

    相談者の方が、自分に都合のよい事実だけを話し、不利益な事実を話さないと、弁護士が法的判断を誤ってしまうおそれがあります。そのような不利益な事実が交渉や訴訟を受任してしばらく経ってから発覚すると、リカバリーできず、致命傷になりかねません。弁護士は、不利益な事実も考慮した上で、相談者の方に最善なアドバイスをいたしますので、最初から正直に話して頂きたいと存じます。

     

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    2015.03.25

    年度末発表 & 屋形船

    霞が関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

     

    昨日、東弁民暴委員会の年度末発表が行われました。各部会が1年間の研究成果を発表する場で、夏期合宿と並ぶ、民暴委員会の重要なイベントです。

     

    発表内容は、民暴委員である弁護士向けの専門的なものでしたが、企業暴排部会からは、データベースを保有しない一般事業会社が取引を開始するにあたり、どのような手法で、相手方が反社会的勢力であるか否かのチェックを行うかの発表が行われました。

     

    その後の打ち上げは趣向を凝らして、屋形船でした。

    屋形船から見たスカイツリー 

    まだ少し肌寒く、桜もほんの咲き始めでしたが、隅田川から見上げたスカイツリーが幻想的でした。

     

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    2015.03.17

    弁護士の上手な探し方

    霞が関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

     

    一般の方にとって、弁護士に依頼することなど一生に一度あるかないかのことでしょう。なかなか接点がない分、いざという時、どのように弁護士を探せばよいのか判らないことが多いと思います。

     

    一番のお勧めは、やはり実際、弁護士に依頼したことがある方に紹介してもらうことです。どんな弁護士か、どんな仕事の進め方をするのか実際の経験談に基づく情報がある分安心です。まずは、頼りになる知人や、会社の経営者など、人脈が広そうな方に相談してみてはいかがでしょうか。

     

    紹介してもらうツテがなく、ネットで検索するしかないという方に対しては、こうしてホームページを作っている私自身が言うのも何ですが(笑)、過度に広告費をかけていたり、やたらとイメージや、料金の安さを強調している法律事務所は、正直どうかなと思います。

     

    また、何度電話をしても弁護士につながらず、折り返しの電話をお願いしても、何日も電話がない弁護士はやめておいた方がいいでしょう。タイミングが悪く、裁判所に行っていたり、打合せをしており、電話に出られないということはありますが、何日もとなると、仕事が回っておらず、仕事もずさんなおそれがあります。

     

    アクセスの良さや、条件等で、2,3あたりをつけたら、実際に複数の弁護士に会い、相談をしてみて、相性が合い、信頼できると思った弁護士に依頼するのがよいでしょう。その場で依頼しないからといって、決して失礼なことではありません。 

    悔いの残らない依頼をすべきです。私も逡巡している相談者の方からは、気持ちの整理がつくまで、依頼を受けないようにしています。

     

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    2015.03.04

    模擬株主総会

    霞が関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

     

    昨日、有楽町にある東京国際フォーラムにおいて、模擬株主総会が開催されました。

     

    これは、例年この時期に(今年で26回を数えます)、東京三会の民暴委員会と、公益社団法人警視庁管内特殊暴力防止対策連合会(特防連)が共催しているもので、弁護士が寸劇や模擬株主総会のシナリオを作成し、役者も演じるというものです。

    私もかつてパネラーや役者として出演したことがありました・・・(;^_^A

     

    今年は、「M&Aにおける反社排除と危機対応」、「改正会社法及びコーポレートガバナンス・コードを踏まえた総会対応」というテーマで、企業担当者約2700人が参加し、今年も盛大に行われました。

     

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    2015.02.26

    「はじめての民暴事件」研修会

    霞が関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

     

    先日、東弁民暴委員会の、私が副委員長として担当する部会が主催で、民暴事件に関する研修会が開かれました。弁護士向けの研修会だったのですが、一般の方にも参考になる対応方法を若干ご紹介させていただきます。

     

    「誠意が足りない」、「誠意を見せろ」と言われた場合

    反社会的勢力の常套句で、クレーマーからも言われることがよくあります。暗にお金を要求しているのでしょうが、このように言われた場合、わかっていながら、相手方に対し、「あなたのおっしゃる誠意とは何でしょうか?」と問い返してみることをお勧めします。先に相手方の要求内容を明確にすることは、メリットがあります。

    これに対し、「そんなこともわからないのか。それを考えるのがお前の仕事だろう。」と言われたら、「こうしてお会いし、お話しをお伺いし、事実の調査、対応をしているのが当方の誠意です。」としらっと回答していただければ結構です。相手方との間で、誠意があるか否かを議論する必要はありませんし(そのような不毛な議論をしてはいけません)、安易に法的根拠のないお金を支払ってはいけません。

     

    「今すぐ結論を出せ。」、「お前の回答次第で、会社はとんでもないことになるぞ」と言われた場合

    反社会的勢力は即断即決を求めます。しかし、事実関係を確認した上、会社としての方針決定を経なければ、回答のしようがない場合があります。そのような場合には、「事実関係を確認した上、会社としての判断を経なければ、回答のしようがありません」という回答を繰り返せば結構です。

    すぐに回答のしようがないことは、回答できなくても仕方がありません。また、相手方の言動は、当方ではコントロールのしようがないわけですから、その結果、相手方がどのような行動をとろうが、担当者として責任を感じる必要はないのです。

     

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    2015.02.12

    えせ同和行為排除のための講演会

    霞が関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

     

    先日、都庁において、えせ同和行為排除のための講演会が実施されました。200名くらいの企業担当者の方が出席をし、東京三会の民暴委員の弁護士が寸劇を演じた後、当職が解説講義を行なったのですが、その中から一部、具体的な対応例を披露させていただきます。

     

    まず、えせ同和団体から、「同和問題について、どのように考えているか?」、「貴社の対応は、同和差別にあたるのではないか?」等と言われた場合には、「同和問題については、法務局や弁護士に相談しながら対応している。」、「同和差別にあたるか否かは、法務局や弁護士に確認する。」と紋切り型の回答を繰り返してください。相手方と同和問題とは何か、同和差別にあたるか否かについて議論をしてはいけません。

     

    また、(要求に応じないと)「糾弾するぞ」、「マスコミにリークする」、「ネットに書き込む」、「監督官庁に言う。」などと言われた場合には、「貴方の行動について、コメントする立場にはありません。」と回答し、相手にしなければ結構です。困るなぁなどという態度はおくびにも出さないことです。

     

    他にも、クレーム対応に共通することがありますが、それについては今後少しずつ情報発信していければと考えています。

     

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    2015.02.06

    ご挨拶

    霞ヶ関パートナーズ法律事務所の弁護士伊澤大輔です。

    この度、自身のホームページを公開しましたので、これから少しずつブログも更新していきたいと思います(実は、公私ともにこれが初ブログです)。

     

    早いもので弁護士になって十数年が経ちました。

    弁護士になった当初は、要求される仕事のあまりの厳しさに、こんな仕事、果たして本当に続けられるのだろうかと思ったこともありましたが、粘り強く仕事を続けていくうちに、いつしか弁護士業もいいものだなと感じるようになりました。少しは弁護士として様になってきたということでしょうか。

     

    弁護士にもそれぞれ仕事のスタイルがありますが、どうやら私は、自分の目の行き届く範囲で、自分自身ですべての資料を読み込み、納得がいくまで調べたり、手を動かして文章を書かなければ気が済まないようですので、たとえ不器用で非効率なところがあったとしても、これからも、そのスタイルで仕事をしていきたいと考えています。

     

    最後に、目指すべき弁護士像ですが、物腰が柔らかく、依頼者の傍らに寄り添うに面倒見のよい先輩弁護士がいらっしゃいました。人生経験と精神修養がまだまだ足りませんが、いつか自分もかくなりたいと考えています。

     

    こんな私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

     

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    霞が関パートナーズ法律事務所
    弁護士伊澤大輔
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