「ユーザーにとって有益であること」を第一に
虎ノ門桜法律事務所の弁護士伊澤大輔です。
先日、ネット検索大手グーグルが、不適切な手法で検索結果の表示順位を引き上げていたサイトについて、ペナルティーを科して強制的に順位を引き下げたという報道がありました。
取材に対し、グーグル日本法人は、「コンテンツ開発者の皆様には『ユーザーにとって有益であること』を第一に開発されることを強くお薦めします」と回答したとのことです。
グーグルの検索順位を決めるアルゴリズムやルールが不透明であることについては批判もあるようですが、私は、この「ユーザーにとって有益であることを第一に」という基本的な考え方は極めて正しいと思いました。
おそらく「ユーザーにとって有益である」ということを、具体的に考えていくと正解は一つではないのでしょう。
しかし、少なくとも、検索順位を上げることそれ自体を目的としたり、それで儲けようとすることは「ユーザーにとって有益」ではないということだと思います。
そんなことを考えて技巧に走ることなく、ユーザーが知りたいと考えている情報を適切に発信し続けていけば、おのずと検索順位が上がっていうことなのだと思います。
それって、どのサービス業にも共通する、仕事の基本なのではないでしょうか。
まず自己の利益を追求しようとするのではなく、顧客に高い満足を与え続けることができれば、自然と経営は成り立つのではないかと思います。
この仕事をしていると、商売の仕方、お金の稼ぎ方には色々な方法があるなとつくづく思いますが、私は、ネット上の評価やメディアに露出しているかなどに関係なく、いつ行っても、手間を惜しまず、美味しい料理が出てきて、常連客に愛されている飲食店が商売の王道だと思っています。
私も、かくありたいと思っています。